映画 『焼肉ドラゴン』

映画 『焼肉ドラゴン』 を観る。

同名舞台劇『焼肉ドラゴン』の映画化

監督・脚本 鄭義信

舞台は昭和44年から46年

日本が高度経済成長期だったあの頃

大阪伊丹空港近くの一角・国有地で

戦後の日本で生きざるを得なかった

在日韓国人家族たちの物語

幕明け

明るいはずのスクリーンに煙ったような、

まだ緞帳が上がりきっていないような、

始まった感があらわではない撮り方

のちのシーン、ほぼほゞの比率で舞台となる焼肉店

大泉洋井上真央が飛び込んだ瞬間の偉力に魔力を感じた。

怒りと愛が愛憎しあった井上真央の演技

ずっしりとした手応えがあって、観るものを巻き込む力あり。

巻き込む力と言えは、

お父さん役のキム・サンホ

働いて、働いて、働いて。

働いた、働いた、働いた。

父の愛情溢れんばかりの、なんやろぅか

深い愛を持って、ここに存在する

守りたいと願う愛情、溢れんばかりに熱く強く

されと言葉少なく。

何を思い、この役を演じきったのか、

彼キム・サンホの声で聴きたく思う。

そして、終幕

別世界から舞い散る桜

取り壊されようとうする地に舞い散る桜

この演出が、どぉにもこぅにも、美しい。

美術と撮影舞台の技量をみた。

無論、創作話

されど、確かにあっただろう家族の物語