C94 コミケレポ (3日目の凄さが滲み出たコミケット)

【西と東に企業ブースが分けられたコミケ

西1ホールの改装工事が終わり再び最大規模で行われたコミケット。準備会側も2020年のオリンピックに向けて色々と試行錯誤している訳ですが、今回はかなり思い切った配置を行いました。それはビッグサイト初の企業ブースの東西分け。

品数が多く行列が出来そうな所や初参加で予想できない企業は東7ホールへ、規模が小さいながらもそれなりの行列ができそうな企業は西3・4ホールへとおおまかに分けていました。

東企業ブースは休憩所?

そんなことが功を奏したのか企業ブースにおいての大きな混乱はなく、東7ホールにおいては初日から巨大な休憩所として機能し参加者の疲れを癒してくれたのでした。一方で企業側内部での問題が発生し話題になった部分がありました。それはシャフト(ブース)において水着デザインのパクリ疑惑。無断で既存ブランドの水着をキャラに着せたデザインを販売しようとしたところ、急きょ販売を前日になって中止発表するという前代未聞のことが起きました。(同人では類似のケース多々あり)

【大幅に入場が遅れた3日目】

天候に恵まれ快適だった初日と2日目。3日目も大丈夫と思われたこの日ですが何の嫌がらせか午前4時〜6時において神奈川県西部にどしゃぶりの大雨警報が発令。他人事と思われた私もビッグサイトまでの道中にカミナリの音にビビりながら始発組として現地に到着しました。

徹夜組はというと相変わらずの凄さ・・・にも関わらず、かなり前のところまで誘導されすぐには入れるのではないかと油断してました。そして開催時刻の10:00。今までの経験からすればどんなに後ろでもビッグサイトの正門前までは来てました。それが今回会議棟(逆三角形)の真下です。大幅に後ろの位置になってしまいました。後から分かったことですが何故このような状況になってしまったのかというと東西連絡(通称ゴキホイ)の列幅を半分にしていたのです。「あぁまたかよ。」という気分です。以前もこのようなやり方をされたことがありました。「でも我慢すれば大丈夫!!」当初はそう思っていました。その後流れ始めた行列。東西通路を通過したのですがやはりというか列幅半分にして双方向行き来が確保されていました。でも何かがおかしい・・!?そうです。東から西向かうスペースにほとんど人が居ないのです。しかもエレベーター左側のエスカレーターしか下へ降りられない設定になっていました。要するに右側のエレベーターから降りられず左半分のエレベーターで全員降りなければならなくなっていたのです。そんなこともあって東ホー

ルガレリヤは大混雑。血栓状態になっていたのです。幸いにも早めにエレベーターで降りられましたが血栓状態の場所で止められ続けたらと思うとゾッとしました。

下に降りられればあとは遅れた時間を取り戻すの如く東ホール内の目的のサークルを見つけ即決で購入。無駄に確保された西へと続く連絡通路を使い西ホールのサークルまで移動したのでした。

「最初は焦ったが何とか目的のサークル本を全て購入出来て満足満足♪」と正午過ぎに会場を後にして国際展示場駅に向かったのですがここで妙な光景に遭遇。何と改札から会場へと続く行列があるではないですか!?。

こんな光景は3日目でもここ数年は全くありませんでした。今回はそれくらいに行列の捌き方に大きな失敗があったということです。

けれどもこの入場遅れが私にとって全てがデメリットであったかというとそういう訳でもなくメリットもありました。

それが東館内での移動です。酷い混雑だったのは2階のエレベーターのあるガレリヤ。そこ以外は酷い混雑に巻き込まれることもなくスムーズに移動できたのです。信じられないかもしれませんが11:00まで東ホールは混雑で通路が塞がる場面が全くなかったのです。一方で7:00以降に並び始めた人は今回11:30にようやく入れたいう話を聞いたので足止めを食らったというのは言うまでもありません。

【最後に】

3日目の入場行列が解消されたのは12:30という。数年ぶりの光景が再び発生した今回のコミケ

考えてみるとまだまだコミケ知名度が低かった80年代は始発に並んで会場に入れたのが終了時刻の16:00だったという冗談のような話がかつてのコミケにはあります。

そんな悲劇的な事は今回起きませんでしたが改めてスタッフの判断ミスで惨事を生む可能性があることを知った夏季のコミケ(C94)でした。