"おいない"の京都最新情報

2018年 9月 15日(土)

    【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】  

★洛北・鞍馬寺源義経をしのぶ「義経祭」が毎年九月十五日に行われるが、今年は台風二十一号の被害のため中止。

本能寺の変で知られる同寺で生きた川魚を本堂に供え供養法要を営んだ後、三条大橋 付近まで行き、鴨川に放流します。

生き物に感謝し、生き物の霊を弔う伝統の行事です。

左京区赤山禅院で「へちま加持」

病よけにもいろいろありますが、これはぜんそく封じ。

「へちま加持」は、古くから毎年、仲秋名月の日に厳修されてきた天台の秘法です。

ヘチマの茎からとった水は古くから化粧水やぜんそくの薬として知られてきました。

一日中祈祷を受ける人が絶えません。

赤山禅院比叡山延暦寺の別院であり、赤山苦行の霊場

この日は千日回峰行を修めた大阿闍梨により、毎年中秋の名月に合わせて催されるという天台の秘法のヘチマ加持祈祷が奉修されます。 本堂にはヘチマが供えられ、参詣者には比叡山大阿闍梨が加持したヘチマ護符が授与され、御神酒、粗飯、へちま汁、抹茶の接待など盛りだくさんな行事です。

石清水八幡宮の石清水祭は清和天皇貞観五(八六三)年、旧暦の八月十五日に「石清水放生会」と称し、八幡大神様が男山の裾を流れる放生川のほとりにお臨みになって生ける魚鳥を放ち「生きとし生けるもの」の平安と幸福を願う祭儀として始められました。そしてこの石清水祭が勅祭として斎行されたのは、天暦二(九四八)年の勅使御差遣に始まるとされ、爾来歴朝の天皇陛下には、八幡大神の御神慮にお応えになり、毎年勅使を差し遣わされて国家の安寧と国民の幸福を祈誓せられたのであります。

祭典は、十五日午前二時、山上・御本殿にて御鳳輦(神輿)三基に三座の神霊を奉遷する儀式より始まり、同三時には御本殿を出発、約五〇〇人のお供とともに山麓へと下り、絹屋殿に着御されたのち勅使以下の奉迎を受け頓宮に入御、次いで献饌・供花・奉幣・牽馬など古儀による奉幣祭が厳修されたのち、放生川にて魚鳥を放つ放生行事が行われ、御鳳輦は同日夕刻、山上へと還幸になります。

真夜中、松明や提灯の灯りだけを頼りに八幡大神をお乗せした御鳳輦(ごほうれん)が約五〇〇名の神人と呼ばれるお供の列を従え、男山山上の御本殿から山麓の頓宮へとお下りになる「神幸行列」、早朝空が徐々に明けゆく静寂の中粛々と斎行される「奉幣の儀」。これらはまさに平安絵巻から飛び出してきたかのような高尚典雅の風を現代に伝え、文化と歴史を目の当たりにする?動く古典?として貴重な文化財といえるでしょう。