ゴミノヒ

いつもよりも肌寒いある朝。。

お休みでのんびりしていたいのに、今日は8時までにゴミを出さなきゃならない。。

さっさと済ませてしまおうと、寝ぼけ眼にスッピン隠しのメガネをかけ、部屋着の上にカーディガンを一枚羽織った。

両手にゴミ袋と段ボールを抱えてマンション一階にある共同のゴミ出し場へ。

部屋を出たところで同じ階の部屋のご主人と出くわすと、あちらも手にゴミ袋を持っている。

それに気づいて、お互い苦笑いをしながら朝の挨拶を交わした。

彼がエレベーターのボタンを押してくれたので会釈をしてエレベーターに乗り込み、その後に彼も続いて乗ってきた。

狭い密室の中で、仕事に向かうスーツ姿の彼から、

男性用のコロンの匂いがほのかに漂う。

エレベーターで一階に向かうあいだ、脇に抱えた段ボールが何度もずり落ちそうになり、

抱えなおそうと屈み込むと、彼が気にして手を貸してくれようとしてくれた。

その時に彼のいい香りが再び鼻を掠めた。

一階に着くやいなや、またもや彼が素早くボタンに手をかけ

私を先に出るよう促してくれたので、軽く会釈をして先に出る。

紳士的な態度にいい気分になった。

今度は先にごみ捨て場についた私が、ごみ捨て場の扉を開け彼の到着を待つ。

扉の横で、ふざけて大げさに会釈をして彼を出迎え、

彼の笑顔を勝ち取ることに成功した。

その時初めて、その笑顔の視線がの先ちらりとワタシの胸元に移ったのに気付いた。

そして、自分があまりにも薄着過ぎたことを反省した。

会釈した際に大きく開いた胸元からは、二つの膨らみとその間の谷間がくっきりと見えたのだろう。

薄いシャツ一枚の胸には、ハッキリと先端の突起が浮き出ていた。

そういえばエレベーターの中でも、彼が常に気にかけてくれてると思ってはいたが、

もしかしたら、ずっとそれを視ていたのかもしれない。

段ボールを落としそうになる度に屈み込んでは、

彼に堪能する機会を与えていたのかもしれない。

そう考えると胸の中心に炎が灯り、心がザワザワしてきた。

それと同時に

小さな悪戯心が芽生えた。

ごみ捨て場の扉を後ろ手にそっと閉め外界と遮断をする。

彼の驚く顔をみてワタシは微笑む。

二人きりになったところで小さく呟く

「ココ視テタデショウ。触ッテミタイ?」

そう言って彼の手を取り、ワタシの胸元へと運ぶ。。

驚く顔で見つめる彼の手が、シャツの上からその柔らかさを確かめるように掴み、

ゆっくりと味わうように揉みしだく。。

その顔は好奇心旺盛な子どものように、

自分の手の先にある肉塊を見つめ、交互にワタシの顔を見つめる。

彼の手の温かさを もっと感じたいワタシは、

その手を掴んで、更にシャツの中へと導く。。

自分の呼吸が、早くなってきたのを感じる。

大きく温かい手がワタシの柔らかい肉塊を揉みしだき、

先端の突起に刺激を加える頃には、

既にワタシの中心部は熱く熱を放出していて、

溢れるものが脚を伝って流れ落ちているのではないかと思うほど

トロトロに蕩けている。

我慢出来ずに彼の下腹部に手をかけると、

準備万端なそれは、

弾けそうなくらいに硬直している。

ジッパーをゆっくりと下ろし、窮屈そうなズボンの中から引き出してあげると、

イキリたつそれは、熱く固く膨張していて

浮き出る血管は、今にも弾けてしまいそうなくらい。

その温かさを頬で感じると

そのまま柔らかい舌と唇で包み込む。

ワタシの頭上から、呻くような声が聞こえ、

咥えたままで顔を上げると、彼と目が合う。

目を細め、自分のされていることを確かめるようにワタシを見下ろしながら、

またゆっくりと

ワタシのシャツの中に手を指し込む。。

力強い握力が

ワタシの胸の塊を心臓ごと掴む。

まるで甘いスティックキャンディを与えられた子どもが、

それを美味しく頬張るように

溢れ出る先端の

樹液を楽しむように

舌を転がし

唇で挟み

思い切り吸い上げる。。

荒くなった吐息が

ワタシの口から漏れ出て

コンクリート張りの静かな室内に響く。

我慢できなくなった彼は

ワタシを引き上げて立たせ、

後ろ向きにして壁に手をつかせる。

そして、

履いていた1枚の布キレを剥がし、

それを欲しがっているワタシの蕩けた部分に

後ろからあてがい、そのまま深く挿し込んでいく。。

マンションの一階にあるひっそりとした一角にあるごみ捨て場で、

スーツを着たままの男と部屋着姿の女が、

壁に手をついて動物のように繋がり、

お互いの欲望を剥き出しにして求め合い

あっという間に果てたあとは、何食わぬ顔で別れて

お互いの生活に戻る。。

そんな事を 独りで妄想 しているうちに、

ゴミを捨て終えた彼は、

挨拶をしてその場を去るように仕事に向かった。

ひとりその場に取り残されたワタシは

果てしない妄想の代償として濡れたカラダのやり場に困り

そんな場所で一人

自らを慰め始めた。。。