中国と日本の構造計算式の考え方の違い

まずは、台風被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。

台風、地震大国日本と中国では基本的な考え方の違いを構造計算書から分かりました。

大手中国メーカーの方もこのページを読まれている会社様が結構いると思いますが、昨今、経済産業省からの

認可が、なかなか受けられないことが多あると思われます、弊社でもそういった中国メーカー様からの問い合

わせを多数いただいておりますが、やはり、いくら高い構造解析ソフトを使っても基本的な部材および接合部等

構成および、計算方法が違うのでなかなか答えを出すのが難しいと思います。

大手中国メーカーの構造計算書ではOKなものが、日本の構造計計算会社で再度、部材から計算し直すとNGに

なってしまうか、もしくは安全率は取れないがギリギリOKのものばかりでした。

事故の頻度が上がるのも理解できます。

中国と日本の構造計算式の考え方の違いは私たちも同じでしたが、JISーC8955を基準としているため(JISでは

計算方法の指示が無い独自解釈の計算式になっていることと

ユーザーの皆様もお分かりかもしれませんが、中国メーカーのほとんどのメーカーから出てくる構造計算書

が、90以上がほぼ同一であり、地盤調査結果に基づいておらず机上の想定計算では無いため

エクセルデータに何箇所か入力をすると出てくる方式が出回っている、それはエンジニアのメーカーから

他のメーカーへの移動により、同じものが違うメーカーからも出てきます。

昨今は中国メーカー様からもきちんと日本の設計を教えて欲しいとの要望により、業務として請け負っては

おりますが、やはり日本の構造計算で経済産業省様からの指示どうりに設計を行うと、部材自体が全て変わって

しまって、価格にも影響が波及しております、確かに今までのアルミ架台に対しては私としても疑問を持って

おりましたので、正しい方向性に行くことは理解できますが、しかし、安全と価格のバランス取りが必要かと

思います、今までの価格競争の答えが倒壊、破損との答えが出てきておりますので、ただし市場は違います

発電コストを下げるという意味では安全率は非常に悩ましいところではありますが、事故を起こして発電が止ま

ってしまうもしくは修復するリスクも発電コストに関わるのでは無いでしょうか?

現在、安全と価格のバランス着地点を探しております。